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『ぼくんち』を読んだよ。 [本の感想系]

 西原理恵子『ぼくんち』を読みました。再読。

 前世紀末、オールカラでとても綺麗な、ちょっと小さめの絵本のように本屋さんに並んでた1巻・2巻・3巻を見た瞬間に購入、部屋に帰ってじっくり読んで、とてもびっくりしました。だってそのときはサイバラ氏って『まあじゃんほうろうき』しか知らなかったから。

 オールカラ全3巻の『ぼくんち』は誰かに貸してそのまま返って来てません。返ってきたら再読しようと思って今までずっと来ていたのだけど、こないだ『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読み、必然的にもう一度読みたくってたまらなくなりました。なのでアマゾンやbk1で検索したところ、最初から最後まで通して読むには今はどうも廉価版しかないっぽい。なのでソレを購入しました。

ぼくんち (ビッグコミックス)

ぼくんち (ビッグコミックス)

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: コミック


 読了。

 総天然色版と廉価版は、色が違うだけで内容的にはまったく変化がありません、と言いたいところだけど、やっぱり前者の方がずっと良いです。段違い。本の大きさも違う気がする。だからもし見られるならオールカラ版をお勧めします。しかしそれが見られないなら、仕方ない、モノクロで辛抱しましょう。

 どんな内容のマンガかというと、

「『自虐の詩』もいいけど、『ぼくんち』もね。」

 ‥‥あんまり正確ではないと思うけど、そんな感じです。

 元ネタのCMでは、お正月におせち料理を食べて食べて食べて飽きたら合間に息抜きにカレーも食べてね、ってことですが(最近のお正月ってそんなにがっつりおせち料理食べなくなりましたよね。だからかな、このCM最近見た覚えないや)、そういう感じの味わいをしてってことではないです。全然違うものを出してきて無理に並べております。

 主人公は「ぼく」とその兄ちゃんです。二太と一太。そのきょうだいには姉ちゃんがいます。かのこ。母ちゃんもいます。で、物語は主にその一太と二太・姉ちゃんを軸に進んでいきます。いろんなことが起こる。悲惨なこと・残酷なことが、とても可愛らしい絵で描かれる。(そうか。えらいシビアな内容をえらい可愛らしい絵で描いた吾妻ひでお『失踪日記』をそれほど違和感なく読めたのはコレを読んでいたからかもしれない。)

 形式としては見開き2頁で1話完結。それが114話まであります。

 絵は、技量的にはとてもへたです。しかし何も伝わってこないかというと逆でして、へんに上手すぎて何も伝わって来ない絵が世の中にたくさんある一方、『ぼくんち』の絵は明らかにへたなのにものすごくよく伝わってきます。だから大変にすばらしい絵です。こういうのはやはり「うまい」と言うべきなのだと思う。でも実際とてもへたです。わたしは大好きです。こういう絵が描けたら良いなあと思う。心の底から思う。完全なサイバラ氏の絵です。

 廉価版の表紙はたぶん描きおろしだと思います。冒頭のこの総天然色のマンガは、‥‥3巻版の冒頭にあったかなあ? 読んだ覚えがないです。でも記憶って曖昧だから、あったのかもしれません。(帯に「カラー描き下ろし「ぼくんち」新作付き!!」って書いてあるから、コレがソレなのかな?)

 カバーを外したら、サイバラ氏のサインみたいな、新作のような、『まあじゃんほうろうき』のような書き込みが表も裏も一面に書かれていました。これは廉価版オリジナルだと思います。とても得をした気分です。そうだった「りえぞ」って書いてたな、と思う。

 でもとにかくオールカラでもう一回読みたいです。そして手元にとっておきたい。もちろん人に貸したい。実は一緒に味わいたい。

 早く総天然色版の新刊本が全巻購入できるようになってほしいです。

 はい。
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