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いわば、ブラジルに勝たなければならない、それが現状。(更新) [生命学]

(今日も引用がメインなので長いよ!  いちおう考察みたいなものもあるけどね!)

てるてる日記
http://terutell.at.webry.info/
2009/07/07 参議院参考人質疑 森岡正博さん
http://terutell.at.webry.info/200907/article_1.html

より。森岡正博さんの参議院参考人質疑。

 日本移植学会理事長の寺岡氏は、7月2日の厚生労働委員会において、次のような発言をされておりました。

> 最近、繰り返し報道されている、いわゆる長期脳死につきましては、
> 法的脳死判定の基準、あるいは、
> 小児脳死判定基準を完全に満たしている事例は存在せず、
> 脳死とはいえません。
> すなわち、
> 無呼吸テストが実施されておらず、
> またその他の判定基準も一部しか満たしていないのが事実です。

 これをお聞きになって皆さんは、

 長期脳死は、
 無呼吸テストをおこなっていないし、
 法的脳死判定をしていないので、
 厳密には脳死ではない


と思われたのではないでしょうか。

 ところが、昨日の、谷沢先生、島崎先生の御発言では、

 無呼吸テストをした長期脳死がある

と言われておりました。

 事実は、どうなのでしょうか。

 そして、森岡さんは、上の寺岡氏が引用した、まさにその論文を用いて、寺岡氏の発言の内容が、事実に基づいていないという事実を明らかにします。

 論文には次のように明記されています。

 まず、脳死とされる、6歳未満のこどもについて、厳密に、無呼吸テストを2回以上実施して、無呼吸が確認されたケースが、20例あった。これは、小児脳死判定基準を厳密に満たしております。

 そして、その20例のうちの、7例、が長期脳死になっています。

 すなわち、無呼吸テストをおこなった、6歳未満の脳死のこどものうち、なんと、35%が長期脳死になっています。

 さらに驚くべきことに、そのうちの4例、すなわち、20%が、100日以上、心臓が動き続けております。

  これが、論文で発表されている事実です。


 無呼吸テストを厳密に実施した脳死判定で、脳死のこどもの3割以上が長期脳死になっており、2割は100日以上、心臓が動いている。

 我々は、まず、この厳粛たる事実を、胸にきざまなくてはなりません。

 さらに説明が続きます。中略して引用。

 論文には、2回の無呼吸テストを含む神経学的評価をおこない、基準を満たしていることを確認した、と明記されておりますし、医学的には、本例は早期から脳死状態にあったことはまちがいない、と明記されています。

 小児脳死判定基準を厳密に満たし、2回の無呼吸テストをおこない、脳死と判定されたうえで、326日間、心臓が動き続けた、長期脳死の例が、はっきりとあるのです。

 さらに、それだけではない事実が紹介されます。
 それだけではありません。

 この間、身長が、74cmから82cmまで伸びています。

 成長しているのです。

 また、90日頃から、手足を動かし始め、いちじるしいときには、あたかも踊るように見えた。

 いわゆるラザロ徴候というものですが、手足の動きは、心停止まで続いております。

 再度確認しますが、この兵庫医科大学のケースでは、無呼吸テストは、24時間あけて、2回、おこなわれています。

 ここにもマスメディアの皆さんがおられますが、脳死についての正しい情報を是非とも国民に知らせてください。

 心臓が100日以上動き続け、成長し、身長も伸びる脳死のこどもが、死体である、とする、国民のコンセンサスはありません。

 また、長期脳死になるかならないかを見分ける、医学的な基準も発見されていません。


 たとえ、親の同意があったとしても、長期脳死の可能性のある脳死のこどもを死体と断じ、その身体から心臓や臓器を取り出すことは、危険すぎます。

 これらの点について、こども脳死臨調で、専門的な調査をおこなって、その結論が出るまでは、脳死状態のこどもからの臓器摘出を許可してはならない、と私は考えます。

 そして、森岡さんは、脳死になった小さなこどもたちに思いを馳せて、参考人質疑をしめくくります。
 最後に、脳死の議論で忘れ去られがちになるのは、脳死になった、小さなこどもたちです。

 彼らは、生まれてきて、事故や、病気で脳死になり、そして、ひょっとしたら、何もわからぬまま、臓器までとられてしまうのです。

 あまりにもふびんではないでしょうか。

 ここから、私の個人的な見解、といいましょうか、思想、哲学になるのですが、

 こどもたちには、自分の身体の全体性を保ったまま、外部からの臓器摘出などの侵襲を受けないまま、まるごと成長し、そしてまるごと死んで行く、自然の権利というものがあるのではないでしょうか。

 森岡さんの参考人質疑よりも後に行われた、A案支持者たちが行った受け答えでは、この内容が完全に無視されていました。

 それを伝えているのは、やっぱりてるてるさんです。

生命学ホームページ 「脳死臓器移植」専用掲示板
http://322.teacup.com/lifestudies/bbs
より。

石井みどり議員と富岡勉議員
投稿者:てるてる
投稿日:2009年 7月 9日(木)00時15分56秒

 7月7日の参議院厚生労働委員会では、午前中、参考人質疑がおこなわれ、午後、A案提出者(衆議院議員)とE案提出者(参議院議員)に対する質疑が、おこなわれました。

 そのなかで、石井みどり参議院議員と、A案提出者富岡勉衆議院議員とのやりとりが、午前中の、森岡正博さんの参考人陳述を、まったく無とするような内容であったことに、ショックを受けました。

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○石井みどり参議院議員

 たびたび問題になっております、小児には、長期脳死という問題が指摘されております。
 脳死状態であっても、髪の毛が伸びる、爪が伸びる、歯が生え変わる、そして成長を続けていくと、いわれています。
 私はこのような状態は脳死ではなくて、重症の脳障害ではないかというふうに思っておりますが、
 どうも正確なところが、無呼吸テストをしたうえでも、多少、体重の増加があったとか、そういう例も一例あるようには、聞いておりますが、種々言われていることは、メディアを見てましても、非常に混同されて報道されているような気が致します。
 正確な御説明を御願いいたします。


○富岡勉衆議院議員

 委員の御指摘のとおりだと思います。
 すなわち、小児について、脳死状態であっても、髪や爪が伸び、また、歯が生え変わる、そして成長を続けていくという、いわゆる長期脳死の事例が報告されていることは、わたし自身も承知しております。
 しかしながら、これらの事例はいわゆる臨床的脳死と診断されているに過ぎず、臓器移植法において求められる厳格な法的脳死判定に係る検査、すなわち、無呼吸テストや、時間をおいての二回の検査が実施されているわけではございません。
 こういうった意味におきまして、このような状態にあるものは、法的に死とされているわけではございません。
 小児の脳死判定に慎重さが必要であることはもちろんのことでありますが、単なる臨床的脳死と法的脳死判定により、脳死とされていることは、区別して議論する必要があると思います。
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……もう、わたし、泣きます……うわーん!!

これを受けての、もりけんさんのコメント。

A案提案者による最終手段の行使
投稿者:もりけん
投稿日:2009年 7月 9日(木)06時52分30秒

 てるてるさん、下記の石井議員と富岡議員との質疑は、A案提案者が事実を広く知られると法案を通せないことがはっきりしているから、あくまでも事実を無視・否定し続ける。最後の手段を行使しているということだと思います。

 そこまで森岡参考人の陳述は追い詰めた。

 自暴自棄になりかけている(?)てるてるさんを、もりけんさんが勇気づけている。

 そして、9日に行われた質疑を、てるてるさんが起こしてくれています。

小池晃議員対福島豊議員
投稿者:てるてる
投稿日:2009年 7月 9日(木)22時51分59秒

 本日の午前中の参議院での質疑より。

○小池晃参議院議員の質問
 提出者は、小児の長期脳死例について、おととい、富岡議員がお話しになりましたが、無呼吸テストや、時間をおいての二回の検査が実施されているわけではございません、と答弁されましたが、

 厚生科学研究の小児の脳死判定基準についての研究班の報告で、無呼吸テストを含む脳死判定を2回以上おこなって、脳死と判定された20例のうち、7例は心停止が30日以降にみられていますし、

 そのうちの4例は100日以降経過して、心停止に至った、と報告されていますので、

 先日の答弁は事実と異なるのではありませんか。

○福島豊衆議院議員の回答
 先日の答弁につきましては、少し補足をさせていただきますと、現在、報道関係、さまざまなメディアで長期脳死例ということで、伝えられているところがあります。

 そうしたことをどう考えるのか、そのように考えておられる国民の方もおられると、こうした報道で報告されている長期脳死例とは、二回の脳死判定を必ずしも受けたものではないけれども、長期脳死とういうことで報道されていることもある、

 そういったことについて触れさせていただいた、ということだと思います。

 もちろん、委員が御指摘ありましたように、厚生労働省の研究班の報告書におきまして、7例の長期脳死症例、これは2回の脳死判定がおこなわれていまして、定義は明確になっていると、そういうこともありますが、一方で定義が明確でなくて、長期脳死例と報道されている事例もある、

 ということについて、指摘をさせていただいたのです。

○小池晃
 おとといの答弁では、報道の例で、という頭はついていないんですよ。

 一般的にお答えになっているんで、それは事実と違うんですよ、ということです。

 今は、事実をお認めになりました。

 要するに、無呼吸テストもきちっとおこなったうえでの、小児の長期脳死例は存在すると、いうことでよろしいですね。


○福島豊
 同報告書では心停止まで30日以上等のものを、長期脳死症例としていますけれども、心停止までの期間が30日から90日のものが3例、100日以上のものが4例、あったと、承知をいたしております。

○小池晃
 提案者としては、正確な事実を伝えていただきたい。それが共通の理解の前提となると思います。
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フン!(鼻息)

これでやっと、溜飲が下がりました。

さらに、追加。

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○小池晃
 脳死を人の死とするという議論が、あたかも国際的な趨勢であるかのように議論がされているんですけれども、ほんとうにそうなのか、

 たとえば、アメリカの大統領生命倫理評議会が、
「死の決定をめぐる論争」という報告書を去年12月に出しているんですけれども、

今まで脳死を死としてきた二つの根拠に疑問があるという、

一つは、脳死患者は、もはや統合体ではない、もう一つは、脳死患者は、短時間で心停止に至る。

これに対して、近年、説得力をもった疑問が提出されている。


ということが書かれているわけです。

 ドイツでも、連邦議会では、脳死を人の死とするのが今までは通説だったのに、そうではないんではないか、という議決がおこなわれているんですよ。

 わたしは、全体としてみれば、脳死は人の死であるといのを国際的な趨勢であるとして議論を進めてもいいのか、もっともっと、国際的な議論の中身を仔細に検討して、日本は日本として結論を出していく必要があると思います。

 てるてるさん、復活。

 よかったです。

 でも、「良識の府」といちおう言われていた参議院が、ぜんぜん良識の府なんかじゃなく、魑魅魍魎の跋扈する伏魔殿、よく言っても魔窟みたいなもんではないか? ってことが、はからずも露呈しました。

 大丈夫なのか参議院?

 わたしが彷彿としているのは、2006年のW杯、一次リーグでの出来事です。日本は、日本中が絶対に勝てると思っていたオーストラリアに先制し、その後3点を入れられて負けました。続くクロアチア戦で分ける。最終のブラジル戦ではもちろん負けた。

 あれに似た感じなんじゃないかと思っています。

衆院でのA案の可決オーストラリア戦での、敗北
参院へのE案の提出クロアチア戦での、引き分け
森岡正博参考人質疑ブラジル戦での、○○


 最後の、7日におこなわれた森岡さんの参考人質疑は、はたして、何になるのか。

 ブラジル戦での先制点になるのか? つまりそのときは嬉しかったけど結局ブラジルに負けてしまうのか。政治的ないやらしい力学と駆け引きにやられてしまうのか。

 それとも、7日の森岡さんの質疑は、日本代表が果たせなかったブラジル戦での勝利のような、不可能と思われていたものが可能となるタイプのものであったのか。

 まあ、ともあれ、すべては参院での採決次第なのですが。この「ブラジル」はまったくフェアではなく、事実と違うことをしゃーしゃーと言うような、すこぶるアンフェアな人たちなので、とても厄介だと思います。

 かつ、「良識の府」と言われているものがソレとして機能せず、むしろ「激情の腑」みたいなものとして機能してしまいそうに思えて、不安というか、寂しい気持ちでいっぱいです。

 はい。

(10日のお昼になって少し更新しました。)


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コメント 4

てるてる

サッカーとの対比、おもしろいですね!
韓流おばさんとしては、韓国の選手もJリーグで活躍してくれるのがうれしい……
もう、今週は毎日参議院で質疑があるので、「張嬉嬪」の録画ばっかりたまって、ちっとも見られへん!
by てるてる (2009-07-10 12:07) 

通りすがり

いよいよ参議院での採決の日程が決まりました。
委員会採決は行わず、13日の本会議での採決です。
12日の都議選の結果を受けて、この採決の直後にも、
衆議院では内閣不信任決議を野党は提出するようです。
いずれにしろ、政治日程ばかりが優先した、
まさにアリバイ的な採決になってしまいそうです。
ほんとうに残念なかぎりです。
by 通りすがり (2009-07-10 14:32) 

chishu

自分でも面白いだろうと思って対比したはずなのに、なんか不謹慎なことをしたような気分になったり、「どうせ言うなら森岡さんの質疑がクロアチアとの引き分けなんじゃないか?」と思ったり、です。たとえはたとえにすぎませんね。

しかし、13日に採決って、急ぎすぎです。本当にまったく、キャッチや振り込め詐欺みたいです。

‥‥わたしこんな中でもエヴァ「破」をちゃんと見ました。二回も。自分でも本当にヲタクなんだなあと。
by chishu (2009-07-10 14:34) 

chishu

アリバイ、ですねえ。

「わたしはあのとき本会議場にいましたって! ほら!白票を投じてるでしょ! ちなみに緑でも良かったんですけど人数の多い方を投じたんですよ!かしこいでしょ!みんしゅしゅぎでしょ!たすうけつばんざーい!」

みたいな、どーーでもよさそうなノリでしょうか。

国会議員に任せておいたら何もかもろくでもないことになるに決まってるので、自分で勉強しています。新聞もTVも有用な情報が少なすぎ。ということで、『世界』に掲載された小松美彦の論文を読みました。

 『世界』2009年8月号(岩波書店)pp.47-52
 小松美彦
 臓器移植法改定 A案の本質とは何か
 「脳死=人の死」から「尊厳死」へ

 タイトルと内容から思うに、A案が「脳死=人の死」と、日本の法律で初めて「死」がなんであるか定義することで本当に狙っているのは、臓器移植なんかじゃなく、「尊厳死」の法制化なのだ、という論旨でした。

 採決は衆議院からしてサイアクでしたよね。こんなに長く続くサイアクも珍しいです。かつ、森岡さんの参考人質疑がまったく省みられず、ウソが横行した上で煙に巻いてから採決になるみたいですね。政治って、国会って、ほんとに素晴らしいなあと思っています。この国会を一生忘れることは出来ないでしょう。サイアクすぎます。

 わたしら有権者は何のために国会議員を雇ってるんでしょうね。ろくすっぽ議論しないで、直前に配布された無責任な内容のビラを見て、おかずをどこに買いに行くかを検討するみたいな軽~い気持ちで法律を決めてもらいたくて選んでたんでしょうか。

 ぶつぶつぶつぶつなまんだぶつ。
by chishu (2009-07-10 22:57) 

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