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零戦とぼく [日記]

2017年8月22日に大刀洗(たちあらい)の平和記念館に見学に行きました。撮影して良いのは零戦だけと案内されたので零戦と記念撮影です。

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特攻隊で有名な知覧(ちらん)の基地は大刀洗の基地の分校だったそうです。大刀洗では大きな飛行場と工場があり、飛行機の開発や量産をしていたので空襲にあい、爆弾はいろんなところに落ちて、こどもを含むたくさんの民間の人も亡くなられたそうです。

行く前に妻のお母さんから聞いていたとおり、空襲や特攻やいろんなご縁で亡くなられた方々の写真とお名前の展示の中に、大刀洗の大空襲のとき、日本の飛行機に体当たりされて墜落して亡くなられたB-29の搭乗員全員、11人のお名前も展示されていました。写真のある人とない人がいて、「写真を探しています」という表示も。とにかくみんな追悼させてもらいたい、ということだと思います。
 
すごく良いところでした。

せつなーくなって帰ってきました。

なんまんだぶ。


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高橋昌一郎『反オカルト論』光文社新書 [本の感想系]

反オカルト論 (光文社新書)

反オカルト論 (光文社新書)

  • 作者: 高橋 昌一郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: 新書

スピリチュアリズムの起源に迫って、世界的に有名な話をきちんと紹介してくれます。再確認。あと、わたしがまったく知らなかった話も紹介してくれています。一次資料にきちんとあたったそうです。でもこれも有名な話なのかなあ。こんなに感動的な話を知らなかったなんて。不勉強を恥じています。コナンドイルの残念さはしかし本当に残念です。ホームズもロストワールドとかも大好きです。(まあ景山民夫のカンガルーとかCooとか大好きでやっぱり残念ですから同じようなものか。)
 
帯にある「STAP細胞」についてはかなり詳しくやってくれてます。わたしも割烹着姿にキュンキュン来た中高年の遅れてきた代表筆頭くらいなもんなので、だから恥ずかしくてあまりキャッチアップしてないんですが、きちんきちんと「その後」のいろいろを丁寧に紹介してくれています。本当にありがとうございます。
 
ときどき新聞で本の広告を見まくる矢作というお医者さんの著作となさっていることの内容についても紹介してくれてます。広告を見るたびにあまりに変な内容っぽいけどお医者さんだけど大丈夫なんだろうかと思っていたら江原さんとお互いに認め合うような対談本を出したからああやっぱりアレなんだなあと思っていたらやっぱりこの本でも否定的に紹介されています。読む手間が省けて本当に良かった。
 
個人的には、「はじめに」で、20年以上前に講義で「少年老い易く学成り難し…」の漢詩を「あれは中国ではなく日本成立の漢詩。そして内容は実はコレコレこういうことで…」と紹介してくださった柳瀬喜代志先生の論文が引かれ、まったくその主張のままだと紹介してくれてたのには、懐かしく、またすごくびっくりしました。まさかこういう本で会えるとは!
 
……が、ネットで検索したら「「コレコレこういうことで」という内容に関してはちょっと言いすぎ。でも日本成立というのは本当。」という旨の別の方の論文が出て来ました。新説を諾々と受容するのでなくきちんと応えて広げ深めていく! 学問ってこうでないと! とあらためて思いました。
 
占いや「くじ」その他を扱う章では親鸞聖人の
 
 かなしきかなや道俗の
  良時・吉日えらばしめ
  天神・地祇をあがめつつ
  卜占祭祀つとめとす(『正像末和讃』悲嘆述懐讃)
 
のご和讃を引いて紹介してくださっています。嬉しいです。ありがとうございます。そうなんですよ800年前からあまり変わってないんです。かなしきかなや……。
 
でも「くじ」をめぐる著者の個人的なエピソードをさらりと紹介しているところは、なかなかすごかったです。
 
よい本です。たぶん。

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モンゴルよ、ああモンゴルよ、モンゴルよ。 [本の感想系]

どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史

どの教科書にも書かれていない 日本人のための世界史

  • 作者: 宮脇 淳子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: 単行本

歴史研究の本なのに、最初の方は本当に血湧き肉躍る感じでわくわくします。設定や視点はすごく面白い。……面白いのですが、途中からものすごく詳しすぎるモンゴル史になって、「いやそこまで詳しく知らなくても良いんです先生……」と言いたくなります。しかし、本当にものすごいです。圧倒されます。
 
ものすごく多くの影響をこの世界はモンゴルから受けている。世界史からモンゴルを抜いて語るのは愚の骨頂。とくに今の世界に蔓延しているように見える各国における「わたしの国の今の政府はいろんな意味での〈しかるべき手続き〉を正当に経てまったく問題なく正統かつ無謬の存在としてイマココにあるんである」的な「歴史観」からいくと、各国の「歴史」的にはモンゴルはほぼなかったことになる。しかし、それは積み重なる知の集積のような捉え方で「歴史」を考えていくなら、まったくおかしなやりかたである。各国が都合良く編集する前の真の集合知を手に入れたくはないか!? わたしは手に入れたい! そして世界で共有したい!
 
……という旨の主張(取意)は、まったくその通りだと思いました。感動的です。
 
しかし途中から、モンゴル同様に「歴史から抹殺された帝国」的な文脈でアレが出てくるので、まあそれは一面から見ればまったく正しいけれど、でもそれは現在から過去を一方的に断罪するのとは違う見方からみてもちょっと受け容れられない面がバリバリあるんですが先生それは……という感じもありました。
 
はるか昔のモンゴル帝国でさえ先生が憤る今のような扱いを受けているんだから、ちょっと前、虚実ない交ぜにしつつハラワタ煮えくりかえってる人が今もたくさんいるもう一つの帝国の方を歴史的な帝国としてすんなり認めよう、表に出してやっていこう(取意)……というのはかなり無理があるとわたしは思います。
 
「歴史研究においては」ということでそれがもし認められたとしても、そこに「我が意を得たり」的に誤解・曲解してムチャクチャを言い出す人が一定数以上いるだろうことも容易に予測できます。だから、正直「なんだかなあ」と思いました。「よくある感じ」になって終わってしまった印象。
 
しかし、モンゴルがいかにすごかったか、どのように世界に影響を与えたのか、という研究は、本当にすごかったです。
 
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浜田寿美男『「自白」はつくられる』ミネルヴァ書房 [本の感想系]

「それでも、お前がやったのに、決まっている。」

「自白」はつくられる:冤罪事件に出会った心理学者 (叢書・知を究める)

「自白」はつくられる:冤罪事件に出会った心理学者 (叢書・知を究める)

  • 作者: 浜田寿美男
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2017/02/25
  • メディア: 単行本

 取り調べ者の「こいつがやったに決まっている」という取り返しのつかない根拠なき「信仰」に基づいて取り調べが行われた結果、自分がやっていないことを知っている被疑者は「落ち」、取り調べ者とともに、伝聞推定の「資料」をもとに犯行の一部始終を能弁に語りはじめる。

 非常にコワイ。いや「コワイ」を通り越して絶望すら覚える。

 裁判はわたしが思っていたよりも遙かに「カルト」化している。

 わたしがここで言っている「カルト」はもちろん「反社会的な行為を行う集団」という意味でのカルトである。他には表現のしようがない。

 何もしていない人をつかまえてきて閉じ込めて集団で問い詰めて「わたしがやった」と言わせる。その後さらに「精密」に取り調べて裁判に臨み、「自白はうそだった」と言い出す被疑者の主張を「ことば」の解釈の問題だけで潰し切り、死刑判決を下す。しかる後に真犯人と物的証拠があがってきて、それまでの裁判の何もかもが崩れ去った後で、やっと無罪と認め、釈放する場合もある。(が、無罪と認めず釈放しない事例も枚挙に暇がない。)

 通りいっぺんの「謝罪」はするが再発防止策を真剣には模索する気が端っからさらっさらないように見え、自浄能力も自己変革能力も一切ないように見える、というか実際そのように動いていると判断せざるを得ない面を色濃く持っている集団が「カルト」でないはずがないではない。

 本当に怖い。絶望的である。

 ただ、著者の「自白が無実の証明になることさえある」という見解は、たしかにいきなり接すると突飛すぎる。しかしこの本を読む限りにおいては、あまりに「なるほど!」と頷かされる面が多い。素晴らしい見解である。司法関係者からもっと真剣に取り合ってもらえれば良いと思う。わたしが当初から持っていた

 「無実の人がなぜ「自白」するのか?」

 をはじめ、

 「シロウト目には虚偽であることが明白すぎるほどに明白な自白がなぜここまで闇雲に重視されねばならないのか?」

 という素朴な疑問がこんなふうにあまりにあっけなくほどかれてしまうとは思わなかった。素晴らしい本である。

 ただ、内容的な重複が異様に多い。連載をそのままの流れで本にまとめるのではなく、もう少し全体を把握してから再構成・再執筆すれば、2/3、理想としては1/4くらいの分量になった本。そこだけが残念。

 しかし内容はものすごく良い。素晴らしい本である。大事なことなので二度は言う。本当に構成は残念。しかしその残念さを補ってあまりありまくりの本。

 「自白」だけにこだわってここまで書ける、ここまで問題をあぶり出せる。

 すごい。
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古処誠二『いくさの底』KADOKAWA [本の感想系]

「終戦の日」を前に読み、いくさを思う。

いくさの底

いくさの底

  • 作者: 古処 誠二
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/08
  • メディア: 単行本
 
 前作もビルマ。今作もビルマ。
 
 日本軍は、一体どこで何をしてきたのか。どういうことなのか。
 
 著者の生年(1970年)から考えてあり得ないことだが、「見て来たのか? いや体験したのか? そうなのだろう?」といぶかしく思えるほどに冴える筆致は今回も変わらない。
 
 装丁も素晴らしい。これはつまり、「一刀」です。

 12日に散髪に行った帰りに長崎屋(帯広)のザ本(ザ・本屋さん)(喜久屋と提携)で購入。納骨堂にお盆参りに来られる方々から読経を依頼される合間・合間に読了しました。
 
 デビュー作からずっと気にしてる作家で、3作目・5作目といきなり作風が変わって驚愕しましたが、昔の作風も今の作風もどちらも大好きです。
 
 何度も直木賞候補になり、何度も落ちています。わたしも「獲ってほしいなあ」と思ってるくらいだから、本人は相当ややこしい気持ちになり続けてるんじゃないかと思います。しかし、多分もう吹っ切れてるんじゃないかとも思います。
 
 なんせ素晴らしかったです。
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